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女子やり投げで、世界の頂点に立つ北口榛花選手!

その圧倒的な強さの秘密、実はやり投げの練習“以外”の場所に隠されていたって、ご存知でしたか?

なんと彼女、本格的にやりを投げ始めたのは高校からという、いわば「遅咲き」のアスリート。

その強靭な身体の土台を作ったのは、ジュニアオリンピックレベルだったという水泳と、超意外なバドミントン経験だったのです!

この記事では、彼女のユニークすぎる経歴が、どうやって今の圧倒的な強さに繋がっているのか、その秘密を徹底的に紐解いていきます!

 



北口榛花の強さは「作られたエリート」ではない!異色の経歴に隠された3つの秘密

世界のトップでキラキラと輝き続ける、女子やり投げの北口榛花選手。

「一体どうしてあんなに強いんだろう?」
「やっぱり幼い頃から、やり投げ一筋の英才教育を受けてきたに違いない…」

多くの人が、そんな風に思っているかもしれません。

しかし!その予想は、最高に良い意味で裏切られます。

この記事を読めば、北口選手の強さの秘密が、恵まれた「身長」と驚異的な「柔軟性」、そして、やり投げを始める前の「水泳」「バドミントン」経験という、3つの要素に隠されていることが、手に取るように分かりますよ。

まず、いきなり結論から言ってしまうと…

北口選手は、物心ついた頃からやりを投げてきた「作られたエリート」では全くありません!

なんと彼女が本格的にやり投げを始めたのは、高校に入学してから。陸上競技の世界では「遅咲き」とも言える、のんびり(?)スタートなんです。

「え、じゃあ一体なんで!?」と思いますよね。

実は、彼女の強さの揺るぎない土台は、全く別の競技に打ち込む中で、まるで運命のいたずらのように、無意識のうちに作られていたのです。

では、彼女の身長はやり投げにおいてどれほど有利に働くのでしょうか?
そして、ジュニアオリンピックにも出場したという水泳経験が、現在の彼女にどう繋がっているのでしょうか?

まずは彼女の最大の武器である“身体的アドバンテージ”から、その秘密を紐解いていきましょう!

 

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【図解】やり投げに最適化された身体!身長と“ムチ”のような柔軟性

北口選手の強さの秘密を語る上で、絶対に外せないのが、彼女の持つ圧倒的な身体的アドバンテージです。

それは、まるで「やり投げをするために生まれてきた」とでも言いたくなるような、天から与えられたギフトとも言える2つの要素。

恵まれた高身長と、全身をしなやかに使う驚異的な柔軟性です。

これらが一体どのように、あの異次元の飛距離に繋がっているのでしょうか。

ここでは、簡単な図を頭に思い浮かべながら、彼女の身体の秘密を分かりやすく解説していきますね。

身長173cmがもたらす絶対的なアドバンテージ

北口選手の身長は173cm

日本人女性としてはもちろん、女子やり投げアスリートの中でも、非常に恵まれた体格です。

この高身長が、やり投げにおいて具体的にどう有利に働くのか、2つのポイントに分けて見ていきましょう。

アドバンテージ①:圧倒的に高いリリースポイント

「リリースポイント」とは、その名の通り、やりを「離す位置」のこと。

身長が高く、腕が長い北口選手は、このリリースポイントが他の選手よりも圧倒的に高い位置にあります。

これがなぜ有利かというと…もうお分かりですね!

(ここに「低い位置から投げるよりも、高い位置から投げた方が、同じ力でも遠くに飛ぶ」という簡単なイラストや図を挿入するイメージです)

つまり、スタート地点が高い分だけ、飛距離を稼ぎやすい、という絶対的なアドバンテージを持っているのです。

アドバンテージ②:やりを加速させる“助走距離”の長さ

もう一つ、長い腕がもたらす大きなメリットがあります。

それは、やりを投げる瞬間に、やりを加速させるための「助走距離」を長く取れることです。

腕が長い分、テイクバックでやりをよりうーんと後ろに引くことができ、そこからリリースまでの距離が長くなります。

この距離が長ければ長いほど、より多くのエネルギーをやり伝えることができ、結果として爆発的な飛距離に繋がるのです。

強さの生命線!驚異的な肩甲骨の可動域

身長という持って生まれた才能に加え、北口選手の強さを支えるもう一つの柱が「柔軟性」です。

特に、肩甲骨周りの可動域の広さは、まさに彼女の生命線。

やり投げは、腕力だけで投げているわけではなく、全身をムチのようにしならせ、そのパワーを指先に集中させる競技です。

(ここに「助走の勢いを、肩甲骨のしなりを使って腕に伝える」という身体の動きの連動性を表す図を挿入するイメージです)

この“ムチ”の役割を果たすのが、柔軟性に富んだ肩甲骨なのです。

肩甲骨が柔らかく、可動域が広いことで、腕を大きくしならせることができ、とてつもないパワーを生み出します。

さらに、この柔軟性は激しい投てき動作で肩や肘にかかる負担を和らげ、怪我を防ぐクッションの役割も果たしているのです。

 

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強さの土台を作った「水泳」経験

身長と、ムチのような柔軟性。

北口選手が、やり投げに最適化された身体を持っていることは、よーくお分かりいただけたかと思います。

「でも、あの驚異的な柔軟性って、一体どうやって手に入れたの?」

誰もがそう思いますよね。

実は、その答えは、緑色のフィールドではなく、水の張られた“プール”の中にありました。

なんと彼女、やりを投げるずっと前は、凄腕のスイマーだったんです!

ジュニアオリンピック出場!競泳で培われた水中の身体操作

北口選手は、なんと幼稚園から小学校卒業までの約10年間、競泳選手として本気で水泳に打ち込んでいました。

その実力は、遊びや習い事のレベルではありません。

なんと、全国のトップスイマーが集う「ジュニアオリンピック」にまで出場するほどの実力者だったのです!

これはもう驚きですよね。

この頃は、まさか自分が将来やりを投げて世界一になるなんて、夢にも思っていなかったでしょう。

しかし、この水泳経験こそが、後のやり投げ女王の強さの土台となる、壮大な“伏線”だったのです。

やり投げに活きる!水泳がもたらした3つのギフト

長年の競泳経験は、北口選手に3つの大きな「ギフト」を授けてくれました。

それが、現在の彼女のパフォーマンスを根底から支えています。

  • ギフト①:異次元の「肩甲骨の柔軟性」
    クロールやバタフライで水をかく動きを想像してみてください。あの動きは、肩甲骨をグルングルンと大きく動かさないとできませんよね。幼い頃からこの動きを何千、何万回と繰り返してきたことで、やり投げに最も重要とも言える肩甲骨周りの柔軟性が、自然と養われました。まさに、水泳が育んだ最高の宝物です。
  • ギフト②:全身を操る「連動性と体幹」
    水泳は、手足だけをバタつかせても前に進みません。体幹を安定させ、全身を波のように連動させて初めて、効率の良い泳ぎができます。この水中で培われた全身の連動感覚が、陸に上がってやりを投げるときにも、そのまま活かされているのです。
  • ギフト③:試合終盤でも落ちない「心肺機能」
    言うまでもなく、競泳は非常にハードなスポーツ。長時間の厳しいトレーニングは、当然ながら高い心肺機能を育てます。このスタミナがあるからこそ、試合の終盤、プレッシャーのかかるラスト一投でも、最高のパフォーマンスを発揮できるのです。

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隠れた才能を開花させた「バドミントン」経験

ジュニアオリンピックに出場するほどのスイマーだった北口選手。

「幼少期は水泳一筋だったんだな…」と思いきや、話はそれだけでは終わりません。

なんと彼女、水泳と並行して、ラケットを握ってコートを駆け巡ってもいたのです!

そう、彼女の多彩なスポーツ歴には「バドミントン」という、またもや意外な1ページがありました。

この経験が、彼女の中に眠っていた別の才能を呼び覚まし、現在の爆発的なパフォーマンスに繋がっています。

あの女王・山口茜とも対戦!意外なバドミントン歴

北口選手がバドミントンをしていたのは、小学校時代。

ただの遊びや趣味ではなく、こちらも本格的に取り組んでいたようです。

そして、ここでも驚愕のエピソードが飛び出します。

なんと、当時の練習試合で、現在のバドミントン女子シングルス世界女王、あの山口茜選手と対戦した経験があるというのです!

いやはや、もはやマンガの世界ですよね。

結果は残念ながら負けてしまったそうですが、後に世界一となる選手と同じコートに立っていたという事実が、北口選手の類まれな運動神経の高さを物語っています。

瞬発力とボディバランス!バドミントンが授けた2つの武器

水泳が「しなやかさ」の土台を作ったとすれば、バドミントンは「キレ」のある動きを彼女に授けてくれました。

やり投げに活かされている、主な2つの武器がこちらです。

  • 武器①:コートを駆け巡る「瞬発力とフットワーク」
    バドミントンは、前後左右に素早く動き回り、急な方向転換を繰り返すスポーツ。この経験を通じて、助走でスピードを生み出すために不可欠な、爆発的な瞬発力と巧みなフットワークが磨かれました。速い助走からスムーズに投てき動作へ移る、あの流れるような動きの原点がここにあります。
  • 武器②:「振る」動作に共通する「身体の使い方」
    スマッシュを打つ時の、ラケットをシャープに「振る」動きをイメージしてください。あの腕をしならせて、一気に爆発させる身体の使い方は、やりを「投げる」動きと非常によく似ています。特に、手首や肘の柔らかい使い方は、やりを最後までコントロールし、効率よく力を伝える技術に直結しているのです。

水中で培った柔軟性と、コートで磨いた瞬発力。この二つが融合し、唯一無二のアスリートが誕生する準備は、着々と進んでいたのでした。

 

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【まとめ】多様な経験が生んだ“ハイブリッド”アスリート

いやはや、北口選手の経歴は、知れば知るほど面白いですね!

まるで壮大な物語の伏線が、最後の最後に見事に回収されていくような、ワクワクするストーリーでした。

「やり投げ一筋」の道を歩んできたわけではない彼女。

その強さの秘密は、まさに彼女だけが歩んできた、ユニークな道のりそのものにありました。

最後に、彼女の強さを構成する要素を、もう一度おさらいしておきましょう。

  • 天賦の才:身長173cmという恵まれた体格
    やり投げに絶対有利な高いリリースポイントと、長い腕が生み出す加速距離。
  • 水泳のギフト:異次元の柔軟性と全身の連動性
    ジュニアオリンピックに出場した経験が、強さの生命線である「肩甲骨の可動域」を育みました。
  • バドミントンの武器:コートを駆け巡る瞬発力とキレ
    女王・山口茜選手とも戦った経験が、助走のスピードと、しなやかな投てき動作に磨きをかけました。

北口選手は、やり投げのエリートではなく、様々なスポーツの素晴らしい要素を吸収して進化した“ハイブリッド”アスリートだったのです。

彼女の異色の経歴は、私たちに大切なことを教えてくれます。

一見、遠回りや寄り道に見えるような経験も、決して無駄にはならないこと。

むしろ、その多様な経験こそが、その人を他の誰とも違う、唯一無二の存在にしてくれるのかもしれません。

次に北口選手の投てきを見る時は、そのしなやかなフォームの奥に、プールを力強く泳ぐ姿や、コートを俊敏に駆け巡る姿を想像してみてください。

彼女の強さの秘密が、きっと、より立体的で、より魅力的に見えてくるはずですから!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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