2025年、夏の甲子園（第107回全国高校野球選手権大会）が8月5日に開幕します。
数多くの注目選手の中でも、ひときわ熱い視線が注がれているのが、秋田代表・金足農業高校のエース、吉田大輝（よしだ・たいき）投手です。
彼の兄は、2018年に「金農旋風」を巻き起こし、甲子園準優勝に輝いた吉田輝星投手（現・オリックス・バファローズ）。
兄の背中を追い、同じ金足農のエースナンバー「1」を背負う吉田大輝投手は、「兄を超える日本一」を掲げ、7年越しの夢の続きを掴み取ろうとしています。
この記事では、現在の金足農業・吉田大輝投手の強さの秘密、兄・輝星投手との感動的な物語、そして2025年ドラフト候補としての評価まで、余すところなく徹底解説します。
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吉田大輝とは？兄・輝星から受け継いだエースの魂
【甲子園】金足農・吉田大輝は捕手立たせ投球練習…沖縄尚学の好左腕・末吉との対決に
「投手戦楽しみ」と闘志 – スポーツ報知 https://t.co/iin4T9Qhw6 pic.twitter.com/YTRDyZ70tM— yamaben (@2106noshiro) August 4, 2025
まずは、金足農業の吉田大輝投手のプロフィールを見ていきましょう。
気になる身長や球速、現在の学年（何年生か）もまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名（読み方） | 吉田 大輝（よしだ たいき） |
| 生年月日 | 2007年4月23日 |
| 学年（何年生） | 3年生（2025年8月現在） |
| 出身地 | 秋田県潟上市 |
| 身長・体重 | 179cm・85kg |
| 投打 | 右投右打 |
| 球速（最速） | 146km/h |
| 球種 | スライダー、カーブ、ツーシーム |
| 経歴 | 天王ヴィクトリーズ→潟上市立天王中→金足農業高校 |
| 家族（兄） | 兄：吉田輝星（オリックス・バファローズ投手） |
兄・輝星投手が176cm・81kgだった高校時代と比較しても、一回り大きな体格を誇ります。
この恵まれたフィジカルが、彼のパワフルな投球の土台となっています。
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吉田大輝の3つの強み｜なぜ彼は「勝てる投手」なのか？
吉田大輝投手の魅力は、単なるスペックだけではありません。
彼を「秋田の新ヒーロー」たらしめる3つの強みに迫ります。
① 最速146キロの「気迫」ストレート
吉田投手の最大の武器は、最速146キロを誇るスピンの効いたストレートです。
2024年の甲子園でも自己最速タイを記録し、打者を圧倒しました。
しかし、彼の真骨頂は球速だけではありません。
父・正樹さんが「マウンド上で常に強気で、負けず嫌い」と語るように、ピンチの場面でこそギアを上げ、内角を果敢に攻める気迫の投球でチームを救います。
② 劇的勝利を呼んだ「冷静」な投球術
2025年の秋田大会決勝、金足農は9回2死から不運な振り逃げで同点に追いつかれます。
しかし、吉田投手はここで崩れませんでした。
延長10回を冷静に抑え、裏のサヨナラ勝ちを呼び込んだのです。
この試合、彼は延長10回を投げ抜き、球数は128球、7安打1失点、しかも無四球という圧巻の内容でした。
この精神力の強さは、プロのスカウトからも「完成度が高く、勝てる投手」と高く評価されています。
③ 兄を超えるための「探求心」
昨夏の甲子園では初戦敗退の悔しさを味わいました。
また、2025年6月に行われた大阪桐蔭との招待試合では、6回5失点と強豪の壁に跳ね返されます。
しかし、彼はそこで終わりません。
「もう一度、原点に戻って」と投球フォームを見直し、わずか1ヶ月後の秋田大会で見事に復調。
課題だった変化球の精度も向上させ、成長した姿で甲子園の舞台に戻ってきました。
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感動の兄弟物語｜「輝星の弟」から「秋田の吉田大輝」へ
金足農業の吉田大輝投手を語る上で欠かせないのが、兄・輝星投手との絆です。
原点は7年前の「金農旋風」
2018年夏、当時小学5年生だった大輝少年は、アルプススタンドで兄・輝星が巻き起こす「金農旋風」をその目に焼き付けていました。
決勝で大阪桐蔭に敗れ、泣き崩れる兄の姿を見て、彼は心に誓います。
「自分が兄に代わって甲子園で優勝して、兄を超えたいと思いました」
この強い想いが、彼の野球人生の原点となりました。
「あれだけ輝星が打たれてボコボコにされた試合は初めてだった。野球をやっている時はいつもギラギラ輝いている輝星が、落ち込んで泣いたりしていた。僕自身も悔しかったし、自分の中で心が動いたところはあった。兄に代わって甲子園で優勝して、兄を超えたいと思いました」
https://t.co/LHWNI9b97R— とげまる (@chiarathebounce) August 4, 2025
兄から弟へ。受け継がれる「赤いグラブ」と「魂」
秋田大会で吉田投手が使っていたのは、兄・輝星投手から贈られた赤いグラブ。
そこには「天下」という言葉が刺繍されています。
大会前には、輝星投手から「今年も絶対甲子園に来いよ」という激励のLINEが届きました。
兄から受け継いだ道具と魂を胸に、弟は兄も成し遂げられなかった「夏の秋田大会連覇」という偉業を達成したのです。
X（旧Twitter）では、ファンからこんな声が上がっています。
「吉田大輝が、兄の吉田輝星 すら成し得なかった夏の秋田大会V2！！」
「甲子園で優勝して、兄・輝星を超えたい」
金足農業・吉田大輝
「甲子園で優勝して、兄・輝星を超えたい」決意
顔も仕草も瓜二つだが、「まるで違う」と父が明かす2人の性格https://t.co/JFnzz7ucE2
金農アルプスで応援していた大輝は当時小学5年生。この試合がいまも脳裏に鮮明に刻まれていると大輝は述懐する。… pic.twitter.com/l0iMnbGklQ
— NEWSポストセブン (@news_postseven) August 4, 2025
兄弟の物語は、多くのファンの心を熱くさせています。
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2025年ドラフト評価と将来性
吉田大輝投手は、2025年のドラフト候補としても注目を集めています。
中日ドラゴンズのスカウトが「完成度が高い」と評価するなど、複数の球団が熱視線を送っています。
課題としては、変化球の精度や、フォームのパワーロスを指摘する声もありますが、裏を返せばそれだけ「伸びしろ」があるということ。
甲子園での活躍次第では、兄と同じく高卒でのプロ入り、そしてドラフト上位指名も十分にあり得ます。
本人は「プロの世界で兄と野球をする」ことを夢に掲げています。
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まとめ｜金農旋風、再び。吉田大輝が創る新たな歴史に注目！
7年前、日本中を熱狂させた「金農旋風」。
その中心にいた兄の背中を追い、弟・吉田大輝投手が再び聖地甲子園に帰ってきました。
- 最速146キロの気迫あふれるストレート
- 劇的な勝利を呼び込む冷静さと精神力
- 兄・輝星投手との感動的な兄弟の絆
全ての要素が、新たな伝説の始まりを予感させます。
2024年の悔しさをバネに、兄・輝星投手も立てなかった「日本一」の頂を目指す金足農業の吉田大輝投手。
秋田の、そして全国の高校野球ファンの期待を背負い、彼の右腕がどんな快投を見せてくれるのか。
この夏、最大の注目投手から目が離せません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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