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流暢なチェコ語でインタビューに答える、女子やり投げの北口榛花選手

その姿を見て「え、北口選手ってハーフだったの!?」と、思わずテレビにツッコミを入れた方も多いのではないでしょうか?

ご安心ください、あなただけではありません(笑)。

実は彼女、100%後天的な努力で、あの難しそうなチェコ語をマスターしたんです!

強くなるため、Google翻訳を片手に送った一通のメールから始まった、運命のコーチとの出会い。

そして「コーチのお母さん」が家庭教師だったという、まるでドラマのような驚きの学習法とは?

この記事では、北口選手の知られざる挑戦の物語と、語学習得の秘密に迫ります!

 



【結論】北口榛花がチェコ語を話す理由は「強さ」への渇望。ハーフではなく努力の賜物!

世界の舞台で、流暢なチェコ語のインタビューに堂々と答える北口榛花選手。

「なんでチェコ語がペラペラなの?」という、皆さんの頭に浮かんだ「?」に、まずはお答えしちゃいましょう!

いきなり結論から言うと…

北口選手がチェコ語を話せるのは、やり投げで世界一になるために「チェコ人のコーチに師事し、現地を練習拠点にしているから」であり、彼女はハーフではなく、ご両親ともに日本人の純日本人です。

つまり、あの流暢なチェコ語は、彼女の100%、いや120%後天的な努力の賜物なのです!

では、なぜ彼女は数ある国の中から、あまり馴染みのない「チェコ」という国を選んだのでしょうか?

そして、言葉も通じない国へ単身で飛び込むきっかけとなった、一通のメールから始まる運命の物語とは…?

すべては、世界一のやりを投げるという、彼女の静かで、しかし燃えるような情熱から始まりました。

 

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運命の始まりは一通のメール。セケラックコーチとの出会い

北口選手の人生を大きく変えるターニングポイントは、日本の競技場ではなく、遠く離れた海外の地で訪れました。

それは、彼女がまだ大学生だった頃のこと。

「もっと強くなりたい」

その一心で起こした、若きアスリートの勇敢なアクションが、後の世界女王への道を切り拓くことになるのです。

すべては、Google翻訳を駆使して送った、たった一通のメールから始まりました。

Google翻訳を駆使!自ら動いた「コーチ探し」

物語の舞台は、2016年に開催された世界U20選手権。

この大会で、北口選手は衝撃的な光景を目の当たりにします。

それは、やり投げ強豪国であるチェコのコーチたちが、所属チームの垣根を越えて、国の選手たちに熱心に指導する姿でした。

「すごい…国全体で選手を強くしようとしてるんだ!」

その光景に深く感銘を受けた彼女は、帰国後、とんでもない行動に出ます。

当時、英語も得意ではなかったという彼女。

しかし、Google翻訳を相棒に、「あなたたちの指導を受けたいんです!」という熱い想いを込めたメールを作成。

なんと、そのメールを、面識のない複数のチェコのコーチたちに、手当たり次第に送ったのです!

普通なら、ためらってしまいそうな行動ですよね。

しかし、この”当たって砕けろ”の精神こそが、彼女の運命の扉を力強くノックしたのです。

たった一人の返信。ダヴィド・セケラックという運命の人

結果は、ほとんどのコーチから返信なし。チーン…。

まあ、無名の日本の学生から、いきなり翻訳アプリを使ったメールが来ても、普通はそうなりますよね。

しかし、たった一人だけ、そのメールに丁寧な返事をくれたコーチがいました。

それが、現在のダヴィド・セケラックコーチだったのです。

北口選手の行動 コーチの反応
複数のコーチにメールを送る ほとんどが無反応、またはお断りの返事
セケラックコーチ 唯一、親身で丁寧な返事をくれた

このたった一通の返信が、北口選手の人生を、そして日本のやり投げ界の未来を、大きく変えることになりました。

もし、この時セケラックコーチがメールを見過ごしていたら…もし、北口選手がメールを送る勇気を出せずにいたら…今の彼女はなかったかもしれません。

まさに、情熱が引き寄せた、運命の出会いだったのです。

 

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驚きの連続!北口榛花流・チェコ語マスター術

運命の師、セケラックコーチとの出会いを果たし、2019年から本格的にチェコでの生活をスタートさせた北口選手。

しかし、ここから彼女の前に、やり投げの技術とは別の、もう一つの大きな壁が立ちはだかります。

そう、「言葉の壁」です。

当初は英語と翻訳アプリを駆使して、なんとかコミュニケーションを取っていたそう。

しかし、「コーチの指導の細かいニュアンスを100%理解したい!」「チームメイトともっと心を通わせたい!」という想いから、彼女はチェコ語の猛勉強を開始します。

その学習法が、実にユニークで、驚きの連続なんです!

最強の家庭教師は「コーチのお母さん」

語学学校に通ったり、参考書を買い込んだり…普通ならそう考えますよね。

しかし、北口選手の学習環境は、最高にスペシャルでした。

なんと、セケラックコーチのお母さんが元教師だったのです!

これはもう、運命としか言いようがありません(笑)。

北口選手は、コーチのお母さんを家庭教師に、文法の基礎から発音まで、マンツーマンで徹底的にチェコ語を教わりました。

この「最強の家庭教師」の存在が、彼女のチェコ語能力の正確な土台を築き上げたことは、間違いないでしょう。それにしても、コーチのお母さんから言葉を教わるなんて、まるでホームドラマのワンシーンのようですよね!

日常生活すべてが教室!実践で磨いたコミュニケーション能力

素晴らしい家庭教師がいたとはいえ、それだけで話せるようになるわけではありません。

ここからが、北口選手のすごいところ。

彼女は、チェコでの日常生活のすべてを、語学学習の「教室」に変えてしまったのです。

教科書はスーパーとレストラン

今日の夕飯の買い物で、お店の人に「これは何ですか?」と聞いてみる。

レストランで、メニューを指差しながら、たどたどしく注文してみる。

そんな、一つ一つの小さな挑戦の積み重ねが、彼女の血肉となっていきました。

机にかじりついて単語を暗記するだけでなく、生きた言葉を肌で感じ、身体で覚えていったのです。

先生は子供向けアニメ

ネイティブの自然な会話や発音を学ぶために、彼女が活用したのが「子供向けのアニメ」でした。

子供向けのアニメは、使われている言葉が比較的シンプルで、日常会話でよく使う表現が満載。ストーリーも面白いので、楽しみながらヒアリング能力を鍛えることができます。これは、私たちもすぐに真似できる、素晴らしい学習法ですよね!

 

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私たちも真似できる!語学の壁を越える「北口流コミュニケーションの極意」

コーチのお母さんという最強の家庭教師と、日常のすべてを学びの場に変える努力。

北口選手が、いかにして驚異的なスピードでチェコ語をマスターしたか、そのプロセスが見えてきましたね。

しかし、彼女のすごさは、ただ文法を覚え、単語を暗記した、というだけではありません。

彼女のインタビューや振る舞いを見ていると、言葉の壁をいとも簡単に飛び越えてしまう、コミュニケーションの“極意”のようなものが隠されていることに気づかされます。

極意①:「完璧な文法」より「伝えたい気持ち」

外国語を話す時、多くの人が「間違えたらどうしよう…」「発音が変だと思われたら恥ずかしい…」と、完璧を求めてしまいがち。

しかし、北口選手はインタビューで、こんな風に語っています。

「文法がメチャクチャでも、気持ちを込めて、感情を乗せて話せば、相手にはちゃんと伝わるんです」

これ、めちゃくちゃ深くないですか?

大切なのは、100点満点の文章を話すことではなく、120%の気持ちで相手に届けようとすること。このマインドセットこそが、彼女が物怖じせずにチェコ語を話し、現地の人々の心を掴んでいる最大の理由なのでしょう。

極意②:リスペクトが言葉の壁を溶かす

北口選手のインタビューを見ていると、もう一つ気づくことがあります。

それは、彼女が話す言葉の端々から感じられる、チェコという国や、チェコの人々に対する深い「リスペクト(敬意)」です。

コーチはもちろん、チームメイトや現地でサポートしてくれる人々への感謝の気持ちを、常に自分の言葉で伝えようとしています。

相手の文化や習慣を尊重し、「あなたの国のことをもっと知りたい」という姿勢を示すこと。

そのリスペクトの気持ちが、相手の心を開き、言葉の壁なんてあっという間に溶かしてくれるのです。

彼女のチェコ語が、ただ流暢なだけでなく、どこか温かく、そして愛される理由が、ここにあるのかもしれませんね。

 

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【まとめ】言葉の壁を越えた先にあった「世界一」という景色

一通のメールから始まった、北口榛花選手の壮大な挑戦物語。

「なぜチェコ語が話せるの?」という素朴な疑問の裏には、私たちの想像を遥かに超える、一人のアスリートのひたむきな努力と、コミュニケーションの本質が隠されていました。

最後に、彼女の挑戦の軌跡を、もう一度振り返ってみましょう。

  • 原点は「強くなりたい」という純粋な情熱
    やり投げ強豪国チェコの指導に感銘を受け、自ら道を切り拓く行動力が、運命のコーチとの出会いを引き寄せました。
  • ユニークすぎる、驚きの学習法
    最強の家庭教師である「コーチのお母さん」や、「子供向けアニメ」を先生に、日常生活のすべてを学びの場に変えていきました。
  • コミュニケーションの極意は「気持ち」と「リスペクト」
    完璧な文法よりも、伝えたいという強い気持ち。そして、相手の文化を尊重する姿勢が、言葉の壁を溶かしていきました。

北口選手のチェコ語能力は、生まれ持った才能ではなく、「強くなりたい」という純粋な目的意識と、自ら道を切り拓く行動力、そして間違いを恐れないひたむきな努力の結晶だったのです。

彼女の物語は、アスリートとしてだけでなく、一人の人間として「挑戦すること」「コミュニケーションの本質」とは何かを、私たちに力強く教えてくれます。

次に北口選手が流暢なチェコ語でインタビューに答える姿を見たら、その言葉の裏にある、一人の若きアスリートの知られざる挑戦と努力の物語を、ぜひ思い出してみてください。

彼女が放つやりだけでなく、彼女が紡ぐ言葉もまた、私たちの胸に深く、そして温かく突き刺さるはずですから。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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